賃貸の契約更新時の流れとは?知っておきたい更新費用の相場と注意点
賃貸物件を借りていると、数年に一度、賃貸借契約の更新が必要となります。契約の更新にはさまざまな支出を伴うため、それぞれの費用相場や注意点を押さえておくことが重要です。今回は賃貸借契約の更新について、賃貸借契約更新の流れや費用、更新を悩んでいるときに考えるべきポイントを詳しく解説します。
賃貸物件の賃貸借契約更新とは
アパートなどの賃貸借契約には期限が定められており、多くの場合は1〜3年ほどで契約満了となります。しかし、これは期限が来たら出ていかなければならないという意味ではなく、契約の更新をすることで、次の契約満了日までは引き続き、賃貸物件に住み続けられるというものです。
契約期間は多くが2年に設定されており、更新時には家賃の1ヶ月分程度の更新手数料を支払う必要があります。
賃貸物件の契約を更新するときの流れと注意点
賃貸物件の契約更新の流れと注意すべきポイントは、以下の通りです。
◾️契約更新に関する通知書が届く
契約満了日を迎える1〜2ヶ月前になると、契約更新に関するお知らせが郵送にて届きます。
◾️必要書類を揃えて返送する
契約を更新する場合は、更新についての契約書に署名捺印し、必要書類を揃えて返送してください。
◾️更新手数料が必要な場合は支払いを行う
契約の更新に関して更新手数料の支払いが必要な場合には、支払い期日までに振り込みを済ませましょう。
◾️注意点
契約更新に関する通知書には、契約内容の一部変更に関する書類が含まれている場合もあります。家賃に関する変更がなされるケースもあるため、適当に読み飛ばさずに、同封されている書類を隅々まで確認しましょう。
また、契約更新を行わずに退去するのであれば、報告期日までに退去する旨を伝える必要があります。報告期日は契約満了日の1ヶ月前とされているのが一般的であり、期日に遅れてしまうと、更新手数料の支払いが必要となる可能性も考えられます。余分な出費をせずに済むよう、退去を決めたら早めに報告するのがおすすめです。
契約更新時に発生する費用の相場
賃貸借契約の更新時に必要な費用をご紹介します。
◾️更新手数料
更新手数料は、契約更新に伴って支払うべき手数料の1つです。更新手数料の支払いは法律で定められる義務ではないため、支払いが必要な物件もあれば、不要な物件もあります。相場は家賃の1ヶ月分とされていますが、貸主によって金額が異なります。
◾️保険料
賃貸借契約を締結する際には、住宅火災保険などへの加入が必要です。住宅火災保険などの損害保険の加入期間は、基本的には賃貸借契約の契約期間と同じ2年間とされています。保険の更新をする際は2年分の保険料を支払うことで契約を更新しますが、保険にかかる費用は保険会社によって大きく異なるため、保険会社へ直接問い合わせるのがよいでしょう。
◾️保証料
保証料が必要となるのは、連帯保証人の代わりに保証会社を利用したケースです。保証会社の保証料は1年ごとに支払う必要があり、最初に支払う保証料は家賃の1ヶ月分程度、それ以降は1万円ほどが相場となります。
賃貸物件の契約を更新するか迷ったら
賃貸借契約の更新を悩んでいる場合は、以下の2点について考えてみるのがおすすめです。
◾️物件や契約内容に満足しているかどうか
現在契約している物件について、物件自体に満足しているか、家賃や更新手数料などの契約内容に満足しているかを考えてみましょう。現状に満足していると言えない状態であれば、引っ越しを検討するのも1つの手です。
◾️支出の総額を計算してみる
現在の物件に住み続ける場合には更新にかかる手数料などの費用が、引っ越しをする場合には引っ越し費用が必要となります。一時的な支出に着目すると、当然引っ越しをする方がお金がかかります。しかし、とくに引っ越しによって家賃が安くなる場合には、長い目で見ると引っ越しをした方が支出が少なくなるケースもあるでしょう。数年単位での支出の総額を計算してみて、納得できる選択をしてくださいね。
今回は、賃貸借契約の更新について、具体的な流れや費用、更新を悩んでいる際に考えるべきポイントなどを解説しました。賃貸借契約の更新自体は難しい手続きではなく、書類の返送と手数料の支払いのみで更新が完了します。支払うべき費用には保険料なども含まれるため、全部でいくら必要になるかを把握しておきましょう。賃貸借契約の更新を控えている人は、今回の記事を参考にしてみてください。
